精神科退院支援に必要な事を現在勉強中です。
※精神科患者さんの退院支援に必要な事を書きなぐってみた[精神科看護]
その中で「セルフケア」が一番重要と書きましたが、精神科疾患の場合はどうしても色んな認知機能に影響が出てきてしまいます。
そのアプローチの一つとして「社会的認知」に関する部分を知らないといけないと思ったので記事にしてみました^^
以前の記事でも、ざっくりと少しこの事について書きましたが…
※「社会生活」能力について
難しすぎて良く分からないのよ。
へい(´Д`)
と周囲の声が挙がります(^^;
正直今まで生きてきた中で「認知」という概念を意識する事もなければ、ましてやそれが「社会的」って言われると、ますます良く分かんねえのは私も一緒です(^^;
なので( ..)φ
社会的認知を調べてみた
まずはwikiより
社会的認知(しゃかいてきにんち Social cognition)は人が社会からの情報を認知する過程を言う。
社会的認知はスキーマに基づいている。スキーマとは過去の経験や外界についての構造化された知識である。ある物事についてのスキーマが形成されるとその物事の認知にスキーマからの影響が認められるようになる。
社会に関するスキーマは社会的スキーマと呼ばれ、テイラーとクロッカーによって人格特性などについて規定する人スキーマ、自己の特性について規定する自己スキーマ、年齢や人種、職業などに基づく役割を規定する役割スキーマ、ある事態に対する人間の行動を規定する事象スキーマの四つに分類された。これら社会的スキーマは人間が社会的な状況を認知する際に無意識的に作用し、認知の際の分析にとってより容易な心的近道となる。ただし社会的認知は社会スキーマによって判断されるわけではなく、必要に応じて修正することは可能である。
はい。もう訳わかんねえ(´Д`)
と単純な辞典での学習は困難で、なおかつこの色んな「認知」に関する事はまだまだ学説に過ぎず、様々な分野での共通認識として捉えると話が通じません。
なので、FIMで表現されている「社会的認知」って概念を参考に話を進めていきます。
※機能的自立度評価法-Wikipedia
FIM認知項目について
まずFIMの認知項目は以下のように定義されています。
コミュニケーション | 理解 | 聴覚または視覚によるコミュニケーションの理解 |
表出 | 言語的または非言語的表現 | |
社会的認知 | 社会的交流 | 他者との交流、社会的状況への順応 |
問題解決 | 日常生活上での問題解決、適切な判断力 | |
記憶 | 日常生活に必要な情報の記憶 |
まず、コミュニケーションはあくまで情報を認識するだけなのを覚えておいてもらいたい
えっ?どうゆうこと?
あくまでコミュニケーションは情報伝達の部分で内容の解釈とは別なの
と混合しがちなのですが
( ..)φカキカキ
FIMの認知項目の観察の流れ
コミュニケーション(理解)
単に言葉などを聞き取ること
※聞き取った内容の解釈は含まれない
↓
社会的認知(問題解決)
聞き取った言葉などを解釈・思考する
↓
コミュニケーション(表出)
単に言葉に出すこと。
※話の内容は問わない
ってな感じで、FIMの「コミュニケーション」はあくまで情報を発受信する部分に焦点を置いているのよ
「理解」って物事を理解する事じゃないの?
俺もそう思うけど、生活能力をばらしていくとここは分けて考えないと問題が洗い出しきれないから
とコミュニケーションと社会的認知を分けて考えないといけない理由は
・五感機能や発話に問題はあるが、内容を理解している
・五感機能や発話に問題はないが、内容を理解できていない
と精神科疾患を患う人は特に、その人独特の表現方法が目立つ為、伝え方が下手なのか内容や解釈が間違っているのかを見ないといけません。
「出来ない」って言ってたのに、やってみたら出来るじゃねえか!
や
「出来る」って言ってたのに全然出来ねえじゃねえか!
の部分をきちんと見分ける為には、この部分が重要です^^
このFIMの解説はこちらのサイト様がより詳しくされてますのでご紹介したいです。
改めて「社会的認知」について
社会的認知(social cognition)はその人が社会に生きる中で必要な世界の把握に関するこころの中の働きのことを言います。
判断の基準を決める自分だけの意識。また言い換えれば「その人の中での常識」みたいなものです。
それらがどこで確立されたか?それは今までその人が育ち生活してきた社会の中にあります
※ここでいう社会は自分以外の全ての環境を指します
※家族も自分以外の環境なので社会となります
そこから物事の意味付けが教育されていきます。
これらがきちんと社会適応出来るかどうかをみるために、その人の成長発達過程や生育歴とかストレスの工程とかが重要になってきます
※人間はゆりかごから墓場まで成長を続けます。[成長発達]
※「ストレス」はどこでも、いついかなる時もあります。[ストレス反応・ストレッサー]
その人なりのやり方ってこと?
ざっくり言うと。それに+α世間の常識的な概念もある感じかな。学校とか他者と共通の教育もあるし
こんな感じで、その人が住む社会に順応して生き残りを図るために色んなことを学んでいきます。
その工程や、情報の使い方の癖、考え方見方の傾向などが「認知」ともいえます。
認知からの行動までの工程
物事や出来事
↓
自動思考(この辺が認知)
↓
感情
↓
行動
認知(にんち)とは、心理学などで、人間などが外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のこと。
※認知 – Wikipediaより引用
ここで記事の書き出しにあった
もといwikiよりパクった(´Д`)
この「スキーマ」ってーのを、よりイメージが繋がりやすくなると思うので
「ヒューリスティック文化」ってーのを紹介してみたいと思います。
以前の記事にあった
俗っぽく言ってしまえば、これが出来ている人は
「空気が読めて、気を使える人」
です。
などがもう少し具体的にイメージが掴めるかと思います。
これらは社会的認知の要素となるものなので、また別の記事に分けて書きたいと思います(`・ω・´)ゞ
なげえから疲れる(´Д`)
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