精神科退院支援に必要な事を現在勉強中です。
※精神科患者さんの退院支援に必要な事を書きなぐってみた[精神科看護]
その中で「社会的認知」についての記事を書いている所でスキーマといった言葉が出てきました。
今回はこのスキーマってものについての記事を書いてみたいと思います^^
早速「スキーマ」とは?
スキーマ(英語: schema)とは、もともと図や図式や計画のことを指す言葉で、今では様々な分野で広く用いられる言葉である。
「スキーム」(scheme)とスキーマはほぼ同じ意味であるが、一般にスキームが具体的にほとんど完成された計画や図を意味するのに比べて、スキーマはその手前のおおまかな(概念)状態を指すことが多い。ギリシャ語のσχήμαが語源。シェーマ(ドイツ語: schema)とも。
心理学や認知発達の理論において、スキーマとは心理的な描写(心象、概念)のこと。(自己スキーマ)
※スキーマ-Wikipediaより
はい。良く分かんねえ
(´Д`)
だからぁ!それじゃみんな分からないって言ってるでしょ。
はい(´Д`)チッ
と毎度毎度こんなんでいつも怒られますので…( ..)φカキカキ
つーか自分らでも勉強しろや(´Д`)
まずはその人の頭の中で思い描く「範型」のことだと考えてください。
そんな感じで外食に行った時の事を考えてみてください。
ざっくりと外食した際の流れ
(1) 席につく(席に案内される)
(2) メニューを渡される
(3) 注文にくる
(4) 注文する
(5) 注文の品がくる
(6) 食事をする/食べ終わる
(7) 食事代を払う
こんな流れの筋書きが頭の中にありますよね?このような筋書き・枠組みがスキーマです。
このスキーマの知識があるので、私たちは迷うことなくレストランで食事ができるわけです。
俗に言う、皆が共通見解であろう「常識」的な事。この辺が社会的認知です。
この様に生きていく中で「対象/状況を理解、記憶、再生するときに働く」のがスキーマです。
スキーマによって、計画を立てて行動することができるのです。
こういった推測や学習を獲得していく過程をピアジェは発達理論で唱えてました。
※学校は本当に大人になる為の場所でした。[学童期]
このスキーマの形成は環境の違いに大きく影響を受けます。
国が違えば、今のレストランでの振舞い方のスキーマも変わってきますし、国家的宗教や法律が違えば死生観についてのスキーマも変わってくるわけです。
このように、あらゆる物の形や意味は個人によって異なるため、社会をどう見るかという認知とその中での生活行動は万人共通ではないのです。
ある程度は、同じような教育は受けるので部分的に共通見解は有りますけどね(^^;
これでわかった?
わかったー。だから生育歴とかが大事なのが
うん。精神症状の影響なのか、そもそも忘れてしまっているのかとかを考えないと
※「忘れる」とはちょっと違いますが、実質はそんな感じでいいかな。と(^^;
こんな感じで「スキーマ」は言わば、なんかの構造です。
以前に書いた記事の中で
コンピュータでの計算に使用される手続きはアルゴリズムと呼ばれます。
これは問題を解くための手順を定式化した形で表現したもので、平たく言うと方程式みたいなもんです。
このアルゴリズムは誤ったデータを入力してしまうと
・停止しない。
・解の範囲を逸脱した値を返して停止する。
・誤った解を返して停止する。
・解を返さずに停止する。
・これらの組合せ。
が起こります。要は何にも出来なくなるか、暴走するって事です。
この認知心理学的な観点で話すと、なにかしらの生活様式とか思考過程とかを間違って学習してしまうから、社会的問題行動に繋がってしまう。
※改めてこの曖昧な「認知」についてを考察してみたヽ(・∀・♯)ノ[認知]
と書きました。こんなんをもうちょい詳しく書いたつもりです。
これで大体「認知」とか「スキーマ」のざっくりとした理解はいいのかな。と思います(^^;
もうこれ以上わかんねえから誰か補足なり訂正して(´Д`)
またこのスキーマを調べていると「ステレオタイプ」といった言葉も出てきます。
スキーマもステレオタイプも「知識の枠組み」を意味しますが、その枠組みの大きさが違います。
これに関しては記事を分けてまた別機会に
つーか書いてたら半端なくなげえし(´Д`)
「ヒューリスティック」について
そういえば後なんかもう一個言ってたじゃん。「なんとか」ってやつ。
まためんどくせえ事言いやがって…
「ヒューリスティック」ってやつね。
※実際いつもこんな感じの会話です(´Д`)チッ
認知心理学はコンピュータプログラミングから生まれた心理学との事で調べを進めていくと、出てきた事なのですが…
ヒューリスティック(英: heuristic, 独: Heuristik[1])とは、必ず正しい答えを導けるわけではないが、ある程度のレベルで正解に近い解を得ることができる方法である。ヒューリスティックスでは、答えの精度が保証されない代わりに、回答に至るまでの時間が少ないという特徴がある。主に計算機科学と心理学の分野で使用される言葉であり、どちらの分野での用法も根本的な意味は同じであるが、指示対象が異なる。すなわち、計算機科学ではプログラミングの方法を指すが、心理学では人間の思考方法を指すものとして使われる。なお、論理学では仮説形成法と呼ばれている。
だからぁ!(以下上記同文)
はい(´Д`)チッ
※大体いつも舌打ちします(´Д`)チッ
ざっくり言うと「対象/状況を簡易的に解決出来るようにするための手がかりやシンボルの事」です。
はいはい。多分「分かんねえ」って言われるやつね
(´Д`)φカキカキ
もっと一般的な言葉で近いイメージは「長年の勘」です。
時間を掛けずに経験を基になされる判断や決断の事です。
ヒューリスティックは、自己の脳に蓄積された経験・知識・観念を使って行う判断への近道とされます。
これは理論と違います。
列記とした科学的情報を使ったり客観的事実を確認してからの判断ではないため、誤りが起こる危険もはらんでいることになります。
例※ユナイテッド航空173便燃料切れ墜落事故 – Wikipedia
ですがヒューリスティックは生活の中でよく使うものです。
例えば主婦が計算しなくとも「大体の光熱費は?」と言えばおおよそ正しい額がさっと出てきます。
こんな様に経験の長い人の勘は、「パターン認知」ともいえるのでこれも非常に重要な気付きです。
※改めてこの曖昧な「認知」についてを考察してみたヽ(・∀・♯)ノ[認知]
諸先輩がたのこういった気付きや事例的な昔話はいつも参考になります^^
鵜呑みにしちゃだめだけど(´Д`)
心理学におけるヒューリスティックは、人が複雑な問題解決などのために、何らかの意思決定を行うときに、暗黙のうちに用いている簡便な解法や法則のことを指す。これらは、経験に基づくため、経験則と同義で扱われる。判断に至る時間は早いが、必ずしもそれが正しいわけではなく、判断結果に一定の偏り(バイアス)を含んでいることが多い。なお、ヒューリスティックの使用によって生まれている認識上の偏りを、「認知バイアス」と呼ぶ。
と「長年の勘」的な解説が書かれています。またステレオタイプと同様に「認知バイアス」も別に記事を書く予定です(^^;
なげえって(´Д`)
ヒューリスティックのタイプ
んでヒューリスティックはタイプがあります。ざっくりいきます( ..)φ
係留と調整(anchoring and adjustment)
最初に与えられた情報を基準として、それに調整を加えることで判断し、最初の情報に現れた特定の特徴を極端に重視しやすい意思決定プロセスをいう。
これに関しては要は第一印象からの先入観みたいなもんです。
利用可能性ヒューリスティック(availability heuristic)
取り出しやすい記憶を優先的に用いて即座の意思決定に使うのもの。
想起しやすい事柄や事項を優先して評価しやすい意思決定プロセスのことをいう。
自分なりの検索が簡単な認知というか…
和訳は「可用性」なので検索してみてください(^^;
これ以上説明できるか(´Д`)
※可用性-Google検索
代表性ヒューリスティック(representativeness heuristic)
似たようなものと比べて意思決定をするときに使うもの。
特定のカテゴリーに典型的と思われる事項の確率を過大に評価しやすい意思決定プロセスをいう。
その分野とかの概念というか事物の認識および把握が根底に働いています。
この代表性ヒューリスティックの他にその人の観念や観点などを要素に加えた物が「社会的認知」と呼ばれています。
あーあやっとここまで書けた…(´Д`)ツカレタ
たとえば深く考えなくても、あれは正しい、これは間違っている事や善い・悪いに関する直観的なものです。
場合によっては法や正義、道徳といった倫理観が食い違うこともあります。
それは今まで生きてきた過程の中で置かれた立場や文化的背景が違うからです。
これに含まれる意味として「責任」「意図」「権利」「善悪」が関連してきます。
そして、これが生きてきた過程で獲得出来ていない。忘れてしまう。他の悪影響ですり替わってしまう。としたら…
こころの病がここに影響が及んでいたら…
私は常々こういった点を観察・援助するべきと考えています。
ああ…ようやくまとめて言えた…( ノД`)…
引用参考図書
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終わりに
きちんとセルフケアが出来ていて、社会適応出来ている人は上記の事から自然に行動をとっている事です。
ですが、誰も自分が築いてきた「認知」を常に意識して行動していません。なので他者同士で「認知」の食い違いがあります。
その結果で対立や差別などに発展しがちです。
その為に人は学習やコミュニケーションといった社会に合わせる行動をとりますが、それがこころの病で十分に行えないとしたら…?
私は常々、この精神疾患を「人付き合いが上手く出来なくなってしまう病気」と考えていて、それはとても寂しい事だと思っています。
こころの病がある人をサポートする上で、こういった事を考えるのはとても大事な事です^^
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今回すんごいわかりやすかった
スキーマ、スキーマってよく使うけど、なんだかピンとこなかったから、すごい勉強になりました。
ほまれこさんコメントありがとうございます
自身も何となくしか解っていないものを学習中のなかでそういった評価を頂けると励みになります