先日、ジョンさんと夜勤をしていた時にこんな事を言われました。
精神科に就職したはいいけど、今一つ色々掴めなくて…
う~ん、俺も同じような事で悩んだなぁ~…
といった会話があった時、こんなアドバイスをしてみました。
我思う、ゆえに我あり
これは心理学より哲学的な話なのですが、小難しい事を抜きにすると
自分の名前を頭の中で喋って見てください。
やってみましたか?
それは誰の声でしたか?多分自分の声ですよね?でも…
それは声ではありません。自分の意識がしっかりしている。自我がきちんとしている証拠です。
なぜなら「声」は肺から空気を出して声帯を震わせて伝える「音」です。その音の刺激を鼓膜でキャッチして脳内で情報をキャッチするメカニズムです。
極端な話になりますが、ここがしっかり認識できないのが「幻聴」などになってきます。
※必ずしも、このパターンとは限りませんが(^^;
引用参考:
我思う、ゆえに我あり – Wikipedia
意識- Wikipedia
こころの成り立ちを知る事
なるほど!なんか掴めてきたような
あれでしょ?解剖生理とかが好きなんでしょ?
そう!こうゆう話聞くのが一番楽しい。
との事でその時に話した事を進めます。以前の記事でも書いたのですが、何かしらの臓器が悪くなっている状態を病気とするならば、その臓器の正常を知らないと分からないじゃないですか?
その何かしらの臓器が「こころ」の場合は脳機能とその人自身そのものなのです。その人そのもの、いわば「こころ」とか「人格」とかを構成する要素が「知情意」との見解もあります。
※精神の解剖生理は「知情意」から
知情意の正常とは??
自身も勉強中ではありますが、こころの正常な状態を知る為にはこの「知情意」を知らないといけません。まずは
「情」は感性・感情・人情
「意」は意志・意欲・徳性
人間の精神はこの3つの要素で構成されています。
※二分法でいえば知的機能と情意機能
ようはその人の考えや記憶、感情、信念とか愛情などです。また人間は社会という群れでないと生きていけない生き物なので…
こころがどのように育ってきたのか?これからどのように育っていくのか?を知る事がこころの基本的な成り立ちを知る事につながります。
そのこころの基本的な成り立ちから概ねの正常範囲を知る事で、この「知情意」のどこが悪いのかを見ていきます。血液検査とかで○○~○○までが正常値といった事と一緒です。
こころがあるから行動を起こすので、この行動の正常範囲は言わば社会の中の許される範囲。常識と言い換えても良いですね。なのでここで先輩から教わった「常識とは社会で許される幅」は何度思い返しても的を得ていると思います。
※精神の解剖生理は「知情意」から
なんで
・感情の分化
・ライフサイクル(発達段階)
・認知とは?
・思考とは?
・こころと社会
などを理解しないと、この基本的なこころのしくみがわからないと思います。これらをきちんと知る事で、よりあいてを知る事に繋がります。
すごい難しいのですが…
俺もちゃんとは理解しきれてないので、勉強中です(^^;
今後少しずつこれらを勉強していく記事を書いていきます。
人間は環境で育つ
「知情意」が育つ過程では環境に対する適応行動を実現しようとする様です。
もうちょっと簡単に言うならば「目の前の物事をより良く知ろうとする」様ですね。
この図から見てもわかるように、個人と社会は切り離せない関係性です。これは赤ちゃんの目線から見た周囲の環境とか、大人が働いている会社や政治に参加するといった環境など発達段階の程度によって、社会との向き合い方が変わってきます。
一言で上手く言えないので、発達段階で説明できればいいと思ってます(^^;
「こころ」は一口で説明できない
この記事内容程度では全くと言っていいほど、「こころ」の仕組みを説明できてません(´Д`)
それだけ「こころ」は複雑で色んな要因が絡み合っているのです。
その「こころ」のお手伝いをするためにはその人の考えや感情を知るだけでなく、今までどのように育って生きてきたか?何を大切に思っているのか?と言った事を知らないといけません。
それらを今後一つずつ書いていきたいと思います^^