精神科看護を行う上でコミュニケーション技術は必須ともいえるスキルです。
「 でもどう話していいのか…」
「この人ちょっと怖いし…」
「優しいんだけど…」
など色んなタイプに合わせた話し方・接し方がありますのでコミュニケーション技術の一つとして書いています。
これは別に看護師とか患者さんとかそういった関係性だけでなく、普段の日常会話で使えるポイントと思うので、良かったら参考にして下さい^^
大きく人間は四つのタイプに分かれる
ざっくりと4つのタイプを見極める方法として
コントローラー | プロモーター |
話のテンポが速い
表情にださない 自己主張が強い |
話のテンポが速い
表情豊か 自己主張が強い |
アナライザー | サポーター |
話のテンポが遅い
表情にださない 自己主張あまりせず |
話のテンポが遅い
表情豊か 自己主張あまりせず |
の四つに分かれます。これらのそれぞれの特徴についてもう少し細かく言っていきます。
コントローラータイプ
特徴としては以下の様な事が当てはまります。
自己主張が強い行動的 一見怖い 他人から指示されるのが嫌い
優しさを表に出すのが苦手
プロセスより結果を重視
自分の思い通りに進むことを望む
人間関係より仕事を優先する 人に弱みを見せない
自分の弱みを隠すため相手を攻めることもある
自分より知識や技術がある人や仕事が早い人を尊敬または信頼するが
自分より年は上でも技術や知識仕事が遅いと思うと信用しない。
良く言う「プライドが高い」人がこれにハマります。
これをもうちょい専門的な解釈でいうと「自己愛」が強い人と表現します。この手のタイプは大体一生懸命なのですが、大体がその加減や方法をしばしば間違えます。様は「暴走しがち」です。
(´Д`)…
接し方
回りくどい話し方はせず、結果や結論から伝える
一見怖そうに見えるため遠慮がちに話したり自信なく話したりしてしまいがちです。
でもそれが逆に一番嫌がられるため、自信を持ってしっかりと結果や結論から話すようにする事です。
相手の早いテンポに合わせ簡潔明瞭に話す事と余計な事を言わない事に気を遣えば、相手はこの人はできる(慣れてる)と思ってくれるようになると思います。
基本的に指示されることは嫌いなので、まず信頼される必要があります。ですがコントローラーの人は信頼した人のいう事は本当によく聞いてくれます。
その時にやってくれた事を簡潔に結果を褒めるともっと信頼関係が築けます。
めんどくせえやつだな(´Д`)
プロモータータイプ
特徴としては以下の様な事が当てはまります。
話のテンポが速く表情が豊か
人見知りしない 感情が出やすい
社交的で明るく人とのかかわりや会話がすき
アイディア豊富で元気。
話し出すととまらなくなることもある
飽きっぽいところがある
自分の意見や発想が否定されるとひどく落ち込む
一人でいることが苦手
マニュアルどおりに動くことが苦手
人と活気あることをするのを好む。
自発的でテンションが高い。
新しいことを立ち上げるのが好きだけど飽きてしまう
楽しければOK
この手のタイプは「八方美人」があてはまります(^^;
正直いうと「行き当たりばったり」の人、楽天家などの人です。
/(・∀・)\
ですが人懐こいのでコミュニケーションそのものは困ることはないと思います。
接し方
相手の言ったことに対しほめまくる(笑)
大体がこちらから話さなくても向こうから次から次へと話が出てくるはずです。
ですがなかなか核心に迫れない時もしばしばあるので…
(´・ω・`)
相手の目を見て相槌を打つ・ほめながら話を進める事が良いです。
また「わかったできるよ」「大丈夫」と言いつつも飽きっぽい特性を踏まえて、一度にいろいろ説明せず1つずつ説明しできているか確認しながら行うとよいです。
できたときはしっかりほめて次を進めるようにしていきます。
要は子どもっぽい…(´Д`)…
アナライザータイプ
特徴としては以下の様な事が当てはまります。
自分でこれやりたいと思わないとあまり動かない
感情がでにくい
完全主義的なところからミスを嫌う
ただ自分でこれはがんばると決めると最後まで粘り強く行う
計画を立てることが得意
孤独でもあまり気にしない
見た目にあまりこだわらない
冷静 慎重 沈着 クール
こだわりが強く頑固
わが道を行くため他人と違ってもかまわない
これは絵に書いたような「頑固者」がイメージしやすいですね^^;
計算高い分、不測の事態に弱い事があります。基本マイペースなタイプです。
ですが一途なその様から、決めたことを最後までやり通すタイプです。
接し方
結果をほめるのではなくプロセスをほめる
このタイプは結果よりも過程を重んじるので、成果よりも時間をかけてがんばった過程のところをほめると大変喜びます。
問いかけに対して「えーっと」または1・2秒空白の時間があいてしまうこともしばしばあります。
(;・∀・)
その時は考えている時間なのでゆっくりまって相手のペースに合わせてあげる事がポイントです。
サポータータイプ
特徴としては以下の様な事が当てはまります。
話のテンポはゆっくり 表情豊か
穏やか 暖かい 和む
親切 気配り上手
相手の立場になって聴いてくれる
協力関係を大事にする
相手の立場になって聴いてくれる
協力関係を大事にする
人の援助をするのが好き
人に好かれやすく密な関係を築くのが得意
直感や感情で動く
期待にこたえたいという思いが強い
自分がしたこと(援助など)に対して無意識に評価や愛情を求めている
人との対立が苦手
威嚇的態度が苦手
いやなこともいやといえない性格のためストレスをためやすい
この手のタイプは穏やかな反面ストレスを受けやすい特性があります。
正直個人的に苦手です(´Д`)
ざっくりいうと「人がいい」って感じですね。女子力が高い「女の子らしい」人もあてはまると思います。
はっきりいえ(´Д`)
周囲の期待や自分の役割をしっかりこなそうとする反面で寂しがり屋ともいえます。
接し方
感謝や気持ちをマメに伝えるようにする
このタイプは無意識に評価や愛情を求めているため、やってくれた事に気付いてそれをきちんと評価する事が良いです。
西野カナさんの「トリセツ」の歌詞みたいな対応が完璧です。
個人的にはめんどくせえ(´Д`)
なのでゆっくり話をきくようにして、あまり無理させすぎずにそれを確認しながらと思います。
この手のタイプ分けも心理学
ざっくりとしたタイプ分けについての資料が学生の時の資料から出てきたので記事にしてみました。
この手の性格分析はユングが唱えた類型論やキャッテルの特性論、矢田部ギルフォード性格検査、ジョン・M・デュセイ のエゴグラムなどが有名です。
特に後者2つは実際の精神科における心理療法で使われる事が多いです。
※そのうち自分でも記事にしよう( ..)φ
終わりに
ざっくり簡単なコミュニケーションのとっかかりについてを紹介してみました。
ですが無理やり4つのタイプに分けず基本的なコミュニケーション方法で接することも重要です。
例えば仕事上コントローラータイプに見えても、それはその人の職務上でのペルソナなのかもしれません。
※ペルソナ:ユングが唱えるその場にふさわしい行動をとろうとする一面
すぐに簡易的に判断は難しく、長く付き合うことで大体タイプが見えてくると思います。