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コミュニケーション 教育指導

中身のない年功序列・封建制度は取っ払うのが大事[教育・指導]

投稿日:2017年4月29日 更新日:

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色んな職種で新人を指導する事がありますよね?今回はこの「指導」する上で大切な事についてを書いてみました。

 

話をしていく内に「リーダシップとマネジメント」「好ましい人間関係」「チームワーク」といった様が表現されていたので、是非紹介したい。

 

と思い筆を走らせています^^その方法とは…

 

 

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前回の「指導」は管理者目線だったが…

前回では育成や管理目線での「指導」についての記事でした。
叱咤激励?!そんな事を指導でするのはナンセンス!![教育・指導]

今回は先輩・後輩といった上下関係についての内容を精神科看護師の現場で記事にしてみたいと思います。

 

それぞれの立場の視点(先輩)

まゆ毛

私はね最初の配属が急性期だったから…。

 

 とまゆ毛は精神科看護師の中堅として非常に良い事を語ってくれました。

 

まゆ毛が先輩から習い後輩へ伝えたい事

 彼女が語ってくれたのは以下の事です。

・隔離の患者の所入る時は必ず2人で

・患者と対応する時はスタッフの見える所で

・自分の事は教えるな。住所、年齢、婚姻歴など

・患者に何か聞かれた時は自分の判断だけで答えるな

・わからない時はナースステーションに持ち帰ってこい

私はこの内容を聞いて、この先輩は後輩を大事にして守る事と同時にまずはチームワークを教えていると考察します。

ここで「隔離室」についてを説明したいと思います。

ざっくりと精神科における隔離室の説明

本人自らの意思ではそこから出る事の出来ない個室を指します。

これは 様々な精神症状から自傷他害を始めとする問題行動の危険がある為、精神保健指定医が入室を指示します。
※12時間を越えない場合を除く。

 とまだ精神科に来たばかりの人では上記の事を知らない為、何のことだか分からないはずです。

この個室または隔離室の対応は危険が伴います。その危険を知る為には様々な事を知らないと分かりません。
※隔離室に関する記事はまた別の機会に

 

そういった初心者の気持ちを汲んだ上で、最低限これだけ守っておけば大丈夫となるべく簡単に伝えています。
※ここに含まれる精神科看護や技術に関しても、また別の機会に

 

他のアドバイスに関しても、全部そうです。誰かのお世話をする。誰かを守る為には、まず自分の面倒をきちんと見れないと出来ない事ですからね。

 

私は上記のアドバイスから「この危険に巻き込まれて、嫌な思いをさせたくない。」事と「まだ右も左も分からない新人の道しるべをしている」様に考察しました。

 

それぞれの立場の視点(考輩)

ジョン

仕事の部分じゃないかもだけど…

 

と「自分が尊敬している先輩をイメージして、憧れている部分を挙げてみて」とインタビューした所、こんな事を言ってくれました。

優先順位がしっかりしてポイントを得ている

発言してる時根拠があって、ちゃんと逃げ道(いい意味の)を作った発言をしている。

相手が発言して、それとは違う自分の考えを言う時には言葉の前後に相手を尊重したフォローを入れてる

と彼が勤勉に「まずは基本的な事をしりたい。」といった姿勢は

・仕事はしたいけど、優先順位や根拠がわからない
・周囲との人間関係を良くした上で働きたい 

といった考えの表れです。これは人間にとって普通の事だし、ましてや右も左も分からない状態だと不安で余計に緊張して分からないのも普通です。

 

もう少し格好良く言うと、仕事が出来る先輩をいわば頼れる人、自分も職業人としてこうありたい姿を表現していると考察しました。

「先輩」に関する社会的効果

 どうやっても社会的な風潮というか文化というか集団心理というか…(´Д`)
社会的な力として立場が
上:見下し
下:服従
 と言ったマジョリティー社会があります。日本が封建制度を敷いていた歴史的背景もありますし、社会心理学の観点からもこれらは証明されています。
※この辺もまた記事にしてみよう( ..)φメモメモ

 

代表的なのはルシファーエフェクトってやつですねー。

 

ルシファーエフェクト

これは人間が肩書きや地位を与えられると、その役割に合わせて行動してしまう事を指します。

実験は疑似的な監獄で行った結果、時間が経つに連れ、看守役の被験者はより看守らしく、受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになるという事が証明されています。

これから何が言いたいかというと、つまらん経験年数や肩書きばかり見ていると、本質を見失って、結果自分自身も見失う。ってことが言いたいです。

 

個人的には「年功序列」って言葉がすっげえ嫌いです。その結果でもたらされる周囲の効果は不公平感しかなく、やる気に繋がりませんから。

 

なので「自分はまだ新人だから…」と言ったネガティブイメージにならない事が大事です。

先輩から後輩へやった方がいい事

 コミュニケーション技術でも言ってますが、まだ右も左も分からない相手の不安と緊張をほぐす為に挨拶をしてあげてください。

 

後輩はあなたを頼ってきます。あなたの話や仕事ぶりを習いたいから話しかけてくれているので、それを否定してしまうと萎縮してしまいます。

 

また口先だけではなく、それを行動で示してください。

簡単な事です。新人に仕事を押し付けないで、普段の仕事をして、それを紹介するだけです^^

後輩から先輩へやった方がいい事

こちら目線でもまずは挨拶が肝心です。話しやすい聞きやすい関係性づくりにはまず自分を出す事です。
※あまり特殊な部分を出されても拾いきれませんが…(´Д`)

 

分からない事はなんでも聞くようにしてください。良かれと思った行動がかえって悪い結果につながる事もあります。
むしろ多いんだよなぁ…(´Д`)

 

ただ何でも聞けば良いわけではありません。分からない事をきちんと自分の物にしようとする姿勢を見せてください。

先輩だろうと後輩だろうと人は人

私自身も人間関係で悩みはあります。はじめての環境にいけば緊張もします。
つーか初っ端から緊張してます。って言ったら「どの口が?」とか皆に言われたけど
ヽ(・∀・♯)ノ

とりあえずの自己紹介で私の体験談をしました。勿論暗い内容なんでなるべく明るい印象を持ってもらう様に話をしてみました。

 

そうしたらスロットで先輩どころか師匠と呼ばれ、経験年数関係なく仲良くなりました。

 

今でも他部署でもこういった繋がりがあるおかげで、さしたる苦はなく自分を出せて、仲良くしてくれる人の話は聞けますし、そこから輪が広がっていってます

 

職場なので仕事をする事が一番ですが個性を認めてもらうのも大事です。自分が自信があるもの。好きな物。んでなるべく万人受けするものをアピールするのはいいかもしれません。

 

「自己紹介」といった「自己呈示」をする事で相手もまた「自己開示」をしてくれます。

これが「自己開示の変報性」とコミュニケーションテクニックのひとつです。

 

また、その人の背景を聞く事や共有する事で、今の人間関係だけでなく、また違ったところを知る事で距離が近づいていきます。
※また好感度をあげる心理学とかで記事を書きます

終わりに

先輩であろうと後輩であろうと人は人。お互いの立場を認め合った上で聞いたり教えたりしましょう。

その為にも初心を忘れない事やこうありたいといった向上心をお互いに汲んでください

こういった様が「親しき中にも礼儀あり」です^^

この「指導」に関しての記事はまだ続きます。
真のチームワークは互いに切磋琢磨して目標が一つになる事[教育・指導]


-コミュニケーション, 教育指導

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