前回ざっくりと「こころ」を構成する要素について書いてみました。
※こころの解剖生理についてもうちょっと説明してみる。[基礎知識]
この記事にたいして、勤勉なジョンさんが
ざっくりで良いので、何歳~何歳までに形成する要素とかが聞けるとわかりやすい!
じゃあエリクソンとハヴィガーストの話をすればいいのかな?
といった流れがあり、今回はエリクソンが唱える乳児期についてを勉強していきます。
心理的危機とは?
まずはエリクソンが唱える理論の表です。
エリクソンの心理社会的発達理論
年齢 | 時期 | 導かれる要素 | 心理的課題 | 主な関係性 | 存在しうる質問 | 例 |
---|---|---|---|---|---|---|
0–1 歳 | 乳児期 | 希望 | 基本的信頼 vs. 不信 | 母親 | 世界を信じることは出来るか? | 授乳 |
1–3 歳 | 幼児前期 | 意思 | 自律性 vs. 恥、疑惑 | 両親 | 私は私でよいのか? | トイレトレーニング、更衣の自律 |
3–6 歳 | 幼児後期 | 目的 | 積極性 vs. 罪悪感 | 家族 | 動き、移動し、行為を行ってよいか? | 探検、道具の使用、芸術表現 |
6–11 歳 | 学童期 | 有能感 | 勤勉性 vs. 劣等感 | 地域、学校 | 人々とものの存在する世界で自己成就できるか? | 学校、スポーツ |
11–19 歳 | 青年期(思春期) | 忠誠心 | 同一性 vs. 同一性の拡散 | 仲間、ロールモデル | 私は誰か? 誰でいられるか? | 社会的関係 |
20–39 歳 | 成人期 | 愛 | 親密性 vs. 孤独 | 友だち、パートナー | 愛することが出来るか? | 恋愛関係 |
40–64 歳 | 壮年期 | 世話 | 生殖 vs. 自己吸収 | 家族、同僚 | 私は自分の人生をあてにできるか? | 仕事、親の立場 |
65歳 – | 老年期 | 賢さ | 自己統合 vs. 絶望 | 人類 | 私は私でいてよかったか? | 人生の反響 |
この「心理的危機」とはそれぞれの発達課題にある心理的課題を上手くこなせない事による問題が出てくる。と言われています。
この表で見ると「基本的信頼 vs不信」ってところですね!
へい。前回書いた記事内容を教科書見ながらを掘り下げてみます。
やべぇ…小児はぜんぜっんわかんねえ(((((゚Д゚;)))))
前回記事では
乳児期
乳児は母親からもらう授乳や排泄の世話などから世界に対する最初の安心感を身に着けます。ここが上手くいかないと世界そのものに不信感を抱くようになってしまいます。
また目の前にある情報を積極的に取り入れている時期の為、ここでの暖かい情緒的交流が感情の絆としての愛着形成をしていきます。
要はここで愛情をきちんともらわないと、その後「愛情」が分からない。といった見解です。
とざっくりと書いてみました。この辺を唱えている学者さんの理論とかを書いてみます。
ハヴィガーストの発達段階と課題
ハヴィガーストは乳・幼児期とまとめてしまっているので、この中の一部が発達課題となります。
(1) 歩行の学習
(2) 固形の食物をとることの学習
(3) 話すことの学習
(4) 大小便の排泄を統御することの学習(排泄習慣の自立)
(5) 性の相違及び性の慎みの学習
(6) 生理的安定の獲得
(7) 社会や事物についての単純な概念形成
(8) 両親、兄弟及び他人に自己を情緒的に結びつけることの学習
(9) 正・不正を区別することの学習と良心を発達させること
ちなみに
乳児:新生児期を含み、1歳未満
と乳児期は概ね満1歳までとなります。
五感が育つと共にこころも成長していく
生まれたばかりだとまだ感覚器(耳とか目とかの事)の発達が未熟ですので、この発達に伴い、周りの環境を認識していきます。
要は善悪の判断がなく、見るもの聞くもの全てをそのまま学習しているってことです。
ちなみに
身体の機能がどんどん発達していく。その中で五感が発達して色んな刺激を情報をキャッチする事が感覚で、それを記憶・学習していく様が知覚です。
それらが累積していき記憶や思考、言語など高次なものになっていき、これらがまとまったものが認知です。
なので身体の成長に伴い、こころも発達していく。といった事になりますねー。
見たもの聞いたものがそのまま取り入れるってこと?
うん。だから、ここいら辺できちんと「愛情」を学習する必要があるって事
この為…
まずは親子の絆が一番大事。
子どもが健やかに成長するには、愛情に基づいた信頼関係づくりが欠かせません。愛情をもって接する姿を赤ちゃんはそのまま学習していきます。
中でも一番大切なのが生まれてから3歳ごろまでに築かれる親子の絆です。これをボウルヴィはアタッチメント(愛着形成)と呼びました。
※愛着理論 – Wikipedia
※ジョン・ボウルビィ – Wikipedia
この愛着形成までには大きく四つのステップがあります。
1、無差別な社会的反応
まだ生まれたばかりでまっさらな状態です。周囲を見て学習をしている状況です。まだ生まれたばかりで起きている時はきょろきょろしているはずです。それは「追視」とも呼びます。
2、差別的な社会的反応
周囲を見ていくうちに一番面倒を見てくれる所にのみ反応を示します。この辺が要は人見知りのはじまりです。
3、真のアタッチメントの形成
2、の一番面倒を見てくれるのを母親としたら、母親の後を追い、見知らぬ人は警戒して恐れるなどの行動を示します。ママがいない不安から泣く子どもの姿ですねー
4、目標修正的協調関係
この段階まで来ると、親の行動や計画を理解できるようになり短時間の不在は待っていられるようになります。この辺が大体出来た頃合いにお泊り保育とかがありますねー。
これは自律性獲得の過程です。この流れの3、辺りで基本的信頼は獲得出来てる。といった事になります。
泣いている乳児に母親が接する事で、乳児は「自分は愛されるに値する存在だ」「母親はいつでも守ってくれる存在だ」などの自己・他者に関するポジティブなスキーマを形成していきます。
反対に泣いているのに相手にされなかった乳児は「自分は愛されない存在だ」「母親は助けてくれない」などの自己・他者に関するネガティブなスキーマを形成してしまいます。
これらのスキーマは、母子関係を超えてその後の対人関係に応用されていきます。
いわば基本的愛情という一番初めの社会的認知をここで学習します。
ここでいうならばいっちばん始めの基本的な愛情の事。人付き合いのいっちゃん基本の事。
※「社会生活」能力について-でもスキーマについて語りました。
愛情の始まりは親からですね!
そう。離婚している俺が言える事なのかいささか疑問を感じるけど…orz
イケメンだからな~、そうゆうのは無縁なんでしょ~ ( ゚д゚)、ペッ.
…(怒)
…えらいすんません(´Д`)
もちろん必ずしもこれが、「肉親」である事が絶対条件ではありません。こういった安心できる対象の存在を認識してもらえればいいです。
安心できる場所を確保出来たから、もっといろんな事を知りたいと行動していくのがこの位の時期の心理です。
「三歳児神話」説とかことわざの「三つ子の魂百まで」とか「雀百まで踊り忘れず」など幼い時の性質や培った習慣は老人になっても変わらない様をよく捉えてますねー。
この辺はこの後に書こうと思う性格についてにも絡んできます。
終わりに
実際の現代社会だと、生活や価値観の変化とか社会情勢とかがいっぱい絡んでくるのでこれが育て方の正解だ!とは言えません。私自身も保育園に預けられてましたし(^^;
でも基本的な人間性を獲得する為のいっちばん始めは愛情です。
この記事を発信する事で世の中の虐待や育児放棄とか悲しい事が少しでも減ってくれれば嬉しいですね^^
↓
追記
この記事を見たくるりんは
おとこはばあかもんだぁ~!!
…
/(・∀・)\
男性の方々、気を付けましょう。
m(_ _)m