精神科退院支援に必要な事を現在勉強中です。
※精神科患者さんの退院支援に必要な事を書きなぐってみた[精神科看護]
前回記事ではICFの紹介をしてみました。
※看護師って「生活指導」っていうけど、これわかっているのか…(´Д`)[国際生活機能分類]
今回は精神科退院支援で一番必要になるであろうセルフケアの事を書いてみたいと思います^^
要は精神科退院支援は生活リハビリをする事
まずリハビリテーションは本来のあるべき姿に戻る事を指します。
※リハビリテーション – Wikipedia
いつも「リハビリ」というと骨折とか怪我をして落ちた筋力を元に戻すなどのイメージが強いのです。
しかし広義の「リハビリテーション」とはre(再び)habiris(適した)に由来しているので
「何らかの理由で能力低下、機能低下した状態から改善するよう働きかけること全般」を指します。
また一度失った権利を回復することをあらわす「復権」といった意味合いも含まれることから
離職者が社会復帰するための準備をリハビリテーションと呼ぶこともあります。
なので「完全に元の状態に戻すこと」を最終目的にするのではなく
「その人に合った生活に近づけるための治療やトレーニング全般」がリハビリテーションの目的とされています。
人間の本来あるべき姿に関しては、色んな価値観があるので、これを指図する事は出来ないけど「社会適応する」事だけは共通します。
その日常生活遂行能力や実行能力に関してのアセスメントツールが多々あります
リハビリテーション看護に必要なアセスメントは身体の全身状態を把握するためのスクリーニングや機能別アセスメントの事がたくさん書かれていますが…
こんなん全部わかるか(´Д`)
その中で「日常生活」の評価に焦点を絞って、記事を進めていきます^^
こんなん全部書けるかヽ(・∀・♯)ノ
色んなADL
ADLは単に日常生活動作だけではなく、生活関連動作なども含まれます。
ざっくりとこれを見てみると( ..)φ
基本的ADL
一人で生活を行う為の必要最低限の動作群の事
更衣・排泄、移動、食事、整容、入浴など
手段的ADL
日常生活を支えるさまざまな手段を円滑に営むために必要であり、かつ複雑な事象の判断に基づいた動作群の事
調理、掃除、買い物、交通手段の活用、服薬管理など
拡大ADL
生活の過ごし方を客観的に評価しようとするものであり、どのように過ごしているか、社会に参加しているか、豊かな交流があるかという「社会参加」の状況をとらえるもの
とざっくり書いたICFの概念の「心身機能・身体構造」「活動」「参加」の部分とまんま一緒ですね。
※看護師って「生活指導」っていうけど、これわかっているのか…(´Д`)[国際生活機能分類]
これらはフィジカルアセスメント、IADL(又はAPDL)、ソーシャルスキル、QOLなどの事とリンクしてきますので、それを理解すればいいと思います^^
実際自分が分かりきってねけど(´Д`)
※人と上手に付き合う為に必要なこと。[ソーシャルスキル]
これらそれぞれが、その人なりの形で他者の手を借りずに生活が送れる事
それがセルフケアです。
セルフケア(英: self care)とは、自分自身をケアすること、すなわち自分自身で世話をする・面倒を見ることである。
看護開発協議会は、対人関係およびコミュニケーションを通して学習された、ひとりひとりが管理・意図し、自発的に行う自己節制的な行為(機能)と定義している。
セルフケア能力を見るために
まずADL評価法として、バーセルインデックスやFIMといったスケールに始まり
「生活」を様々な側面から評価するためのアセスメントツールはたくさんあります。
この中でスケール作成に使ったIADLとFIMの事を書いてみます。
※他の生活評価に関するスケールも今後書いていきます。
IADLとは?
instrumental activities of daily livingの略で手段的日常生活動作と表現します。
私の拙い説明より( ..)φ
買物・電話・外出など ADL よりも高い自立した日常生活をおくる能力。手段的日常生活動作能力。
排泄・食事・就寝等、日常生活の基本動作ADL(日常生活動作)に関連した、買い物・料理・掃除等の幅広い動作のことをいいます。
また薬の管理、お金の管理、公共交通機関関連の利用、車の運転、電話をかけるなどの動作も含まれます。
FIMとは?
これは「機能的自立度評価法」の事で1990年にアメリカ合衆国でGrangerらによって開発された日常生活活動(ADL)の評価法です。
※(Functional Independence Measure、略称FIM)
※子ども版もあり(通称 WeeFIM)
FIMによる日常生活活動の評価は、介護負担度の評価が可能であり、作業療法や理学療法の場面でよく用いられてます。
個人的にはICFの概念にリンクしやすいもので、身体的な要素だけでなく、精神的な要素も入っているスケールの為、非常に参考になります。
私がこれを紹介するよりも、もっと詳しく解説されているサイト様があったので、よかったらこちらを^^
看護師が生活上の援助や支援を考えるにあたって
この2つの事を参考に考えたうえで
疾患の特性を踏まえれば看護計画を難しく必要はないと思うんですけどねー(^^;
引用参考文献
今回からガリゾー先生に言われた…
m(_ _)m
前から思ってたけど文献も乗せた方が良いと思うよー
あー論文じゃないから、今まで意識してなかったなー。
記事作成にあたり、引用または参考にした書籍を載せておきます。
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今後はこんな感じで引用参考文献を載せていきます。
m(_ _)m
終わりに
実際の現場では看護師がこのようなスケールを評価する場面はなく、採点されたスケールを基に指示を待つ事が看護師のスタイルです。
こういった評価はそれぞれの専門資格を持った他の医療従事者がやるし、その指示も医師が出す為、看護師が何かを決定する事は少ないと思いがちですが…
患者さんの「生活」を一番身近で一緒に考えるのは看護師です。
そのためにも知っておかないといけない事として、この記事を作成しました^^