前回ざっくりと「こころ」を構成する要素について書いてみました。
※こころの解剖生理についてもうちょっと説明してみる。[基礎知識]
この記事にたいして、勤勉なジョンさんが
ざっくりで良いので、何歳~何歳までに形成する要素とかが聞けるとわかりやすい!
じゃあエリクソンとハヴィガーストの話をすればいいのかな?
といった流れがあり、今回はエリクソンが唱える幼児期についてを勉強していきます。
また…(´Д`)
話が硬くて途中で読むのが大変になって眠くなっちゃうの~
…なるべく真摯に受け止めます。(´Д`)
とご指摘を頂いたのでなるべく簡単にしてみたいと思います(^^;
心理的危機とは?
まずはエリクソンが唱える理論の表です。(長いので該当部分を抜粋)
エリクソンの心理社会的発達理論
年齢 | 時期 | 導かれる要素 | 心理的課題 | 主な関係性 | 存在しうる質問 | 例 |
1–3 歳 | 幼児前期 | 意思 | 自律性 vs. 恥、疑惑 | 両親 | 私は私でよいのか? | トイレトレーニング、更衣の自律 |
3–6 歳 | 幼児後期 | 目的 | 積極性 vs. 罪悪感 | 家族 | 動き、移動し、行為を行ってよいか? | 探検、道具の使用、芸術表現 |
この「心理的危機」とはそれぞれの発達課題にある心理的課題を上手くこなせない事による問題が出てくる。と言われています。
この表で見ると今回は「自律性 vs. 恥、疑惑」「積極性 vs. 罪悪感」ってところですね!
へい。前回書いた記事内容を教科書見ながらを掘り下げてみます。
やべぇ…小児はぜんぜっんわかんねえ(((((゚Д゚;)))))
となっていましたので、またここでも色んな心理学者が唱えた事を基に掘り下げていこうと思います^^
ハヴィガーストの発達段階と課題
ハヴィガーストは乳・幼児期とまとめてしまっているので、この中の一部が発達課題となります。
(1) 歩行の学習
(2) 固形の食物をとることの学習
(3) 話すことの学習
(4) 大小便の排泄を統御することの学習(排泄習慣の自立)
(5) 性の相違及び性の慎みの学習
(6) 生理的安定の獲得
(7) 社会や事物についての単純な概念形成
(8) 両親、兄弟及び他人に自己を情緒的に結びつけることの学習
(9) 正・不正を区別することの学習と良心を発達させること
ちなみに
です。
単純に幼児期はこの番号のどの辺ですか?
ざっくり言うなら3と5~9かな。
この時期から社会性が育ち始める。
前回記事でこんな事を言いました。
そこから遊びを中心に自分で何かを解決しようとする挑戦するといった自主性を獲得していきます。ここでの遊びの関わりから、自分自身が考えている世界観が全てではなく、他者の存在を認める事なども認識していきます。
この辺が自律性と自主性になりますねー。また「自分自身が考えている世界観が全て」がこの時期特有の自己中心性といった様ですね。
自己愛が強い、いわば我儘な様とは違うので勘違いしないでください。いわば社会性を獲得し始める段階です。
この中でまずジョンが好きそうなのはアニミズムってところかなー。
なにそれ?解剖生理的な感じ!
あ~やっぱりイケメンは横文字が大好きなんだねー ( ゚д゚)、ペッ.
…またそれorz
アニミズムとは?
幼児期にはまわりのものがすべて自分と同じように感じ、意識をもち、意思をもっていると考える時期があり、児童心理学ではこのことをアニミズムと呼んでいます。
要はこの頃はどんなものにも命がある。って感じ
えっ?例えば?
「~さん」みたいな表現をよくするでしょ?あれは生きてるものとして捉えてるところだよ
例えばテーブルの角にぶつかって泣いてしまいました。ここで
「テーブルさんはいじわるしたね。めっ!してきな!めっ!って」というと
本当にテーブルのところに行って「テーブルさん、めっ!」って本当にやる場面です。
これをピアジェは「感覚運動段階」と呼んでます。
児童心理学のピアジェの理論
上記のようなものの捉え方が正常な発達です。これを第一段階として以下のようになります。
思考発達段階説
段階 | 年齢 | 特徴 | |
---|---|---|---|
1 | 感覚運動段階 | 0~2 | 感覚と運動が表象を介さずに直接結び付いている時期 |
2 | 前操作段階 | 2~7 | 他者の視点に立って理解することができず、自己中心性の特徴を持つ。 |
3 | 具体的操作段階 | 7~12 | 数や量の保存概念が成立し、可逆的操作も行える。 |
4 | 形式的操作段階 | 12歳以降 | 形式的、抽象的操作が可能になり仮説演繹的思考ができるようになる。 |
引用参考:ジャン・ピアジェ – Wikipedia
この頃合いの思考は自己と客観との区別がなされていません。
現実と非現実との区別や生物と無生物との区別がつかなかったりします。自分のまわりのものが、すべて自分と同じように意識をもち、意思をもっているように見ています。
また「自分自身が考えている世界観が全て」がこの時期特有の自己中心性といった様ですね。
自己愛が強い、いわば我儘な様とは違うので勘違いしないでください。いわば社会性を獲得し始める段階です。
の「自己中心性」は2段階目の前操作段階にあたります。ここが上手く乗り切れないと本当の我儘になるとも発達理論の中にありました。
これが色んな刺激や体験、関わりの中で自分以外にも意思がある事、それぞれで違う事などを学習していきます。
この関わりの所が遊びから学んでいくところですか?
そう。でもまずは「ごっこ遊び」から始まるけど
思考の発達・社会性獲得は遊びから
概ね3歳ぐらいまでに愛着形成をすると言いました。この愛着形成が上手くいくことで家族以外のところにいけるようになります。
※赤ちゃんはあなたの愛情をそのまま全てを受け取ります^^[乳児期]
そこで自己中心性だったのが人間関係から社会的認知や他人のこころを読むことを学習していきます。
ざっくりと「遊び」のパターンを見ていくと
①機能遊び…感覚機能や運動機能を用いる遊び
特徴は「傍観」:他児をみているが、遊びには入らない
②想像(象徴)遊び…ごっこ遊びや劇遊びなど
特徴は「ひとり遊び」:ひとりだけで遊ぶ
③受容遊び…絵本を読む、テレビを見るなど
特徴は「平行遊び」:他児と同じ場所で、同じ遊びをしているが、ひとりだけで遊ぶ
④構成遊び…積み木遊び、粘土遊び、絵を描くなど
特徴は「連合遊び」:他児と一緒に遊び、会話ややりとりがある
⑤ゲーム遊び…ルールのある遊び
特徴は「共同遊び」:一定の目的のために一緒に遊ぶ
こんな流れで他者を理解する事とか思考を複雑にしていくんですね!
そう。こんな流れで自分以外を知っていくの。
でもこれで見ると「ごっこ遊び」って自分の世界だけになってません?
いやそこから空想や想像と現実の区別をつけていくの。ちなみに
四歳ごろ…共同遊び。おとなより子どもをもとめて一緒に遊ぶようになる。遊びに方に男女の違いがでてくる
五歳ごろ…組織的遊び。子どもだけの集団のなかに役割ができ、リーダー的存在を中心にルールを守るようになる
自分の思考のプロセスに気付くようになる。誤信念を持てる事で見た目と実際の違いを認識できる。
自分以外の存在を認識していく成長発達の流れがあります。
実際に機関車が喋ってたらマジでこええと思うし(´Д`)○ーマス…
この辺りの幼児体験が上手く出来てないとその後の社会的な逸脱行動に繋がっていく可能性があるとされています。
この逸脱行動に関してはまた別の機会に(´Д`)ナゲエ…
オーケー!なんとなくわかってきた!
ん。後は「積極性 vs. 罪悪感」の部分かな。
ざっくりと積極性の芽生えについて
自律性が芽生え、色んな行動をするうちに言語の発達や社会性を獲得していきます。その中で「出来たね。偉いね。」と評価を受ける事に喜びを感じていきます。
この頃合いには感情の分化が進み、快の欲求が様々に別れて「楽しい」とか「嬉しい」になっています。
※また別の機会に「感情」についてを書く予定です。
なので、やる気は自尊心を育てます。やりたいことをやらせる事。それが出来たら褒める事。これがやる気につながっていきます。なので
となります。こういった良い事出来たことを褒められると嬉しいを積み重ねていく過程です。
おーけー!子どもが出来たら褒めます!
イケメンだからよそにいっぱいいるんじゃね?
…もうそのくだりやめませんか?
いや多分一生言うから、慣れて。
まとめ
ざっくりとこころの成長発達に関係する部分を挙げてみました。まだまだこの内容では不十分な省略点はありますが、こういった過程が認知や性格、感情、信念などにつながってきます。
なので生活歴なり生い立ちなどを知る事で相手を知る事にもつながります。ライフサイクルに関する記事はまだ続きますので、良かったらまた見てください^^
間違いや不足点がありましたご指摘のほどよろしくお願い致しますm(_ _)m